人手不足倒産が増加しています

2023年7月1日 2023年7月2日

人財サポート

名古屋の人材紹介業、労務サポートです。

現代の労働市場において、企業が直面している最大の課題の一つが人手不足です。

人手不足の現状

東京商工リサーチは、2023年1月～5月の人手不足について調査を行っています。

2023年5月の「人手不足」関連倒産は、12件発生しました。
内訳は、「求人難」が7件（前年同月4件）、前年同月は発生がなかった「人件費高騰」が3件、
「従業員退職」が2件（同2件）でした。

コロナ禍の2021年同期は26件、2022年同期は23件と、経済活動の停滞で低水準でした。
この流れは納得がいきますね。

しかし、経済活動が本格的に再開しても、流出した働き手が戻らず人手不足が顕著となりました。
特に、前年同期に発生がなかった「人件費高騰」が21件発生しました。

人手不足は受注機会の喪失につながり、業績回復が遅れる負のスパイラルを引き起こしますが
新規採用が進まない「求人難」に加え
人材の確保と定着率アップのための人件費の上昇が資金繰りの悪化を招き
「人件費の高騰」による倒産が増加しています。

2024年に影響も・・・

産業別に見ますと、運輸業とサービス業の各15件で最多でした。
運輸業は人手不足が顕著で、4年ぶりに前年同期を上回り、前年同期の5倍に増加しました。

サービス業他は2年連続で前年同期を上回り、医療，福祉事業（7件）がほぼ半数を占めました。
産業別の上位は、もともと人手不足が顕在化していた産業となっています。

2024年4月に運輸業で労働時間に制限がかかりますので
ドライバー不足、収入減少といった「2024年問題」への対応が急がれます。

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参考ページ▼　https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1197727_1527.html