仕事をする理由は「健康維持」が最多、 中高年人材の就業意欲

シニア社員との仕事

中高齢人材の就業意欲をどう活かすか、悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

約20年後も「仕事を続けている人」が一定数存在

第1回調査時点で「仕事をしていた人」のうち
今回調査でも仕事をしている割合をみると、以下の通りです。

  • 男性(第1回:正規の職員・従業員):36.7%
  • 女性(第1回:パート・アルバイト):28.3%

また、60代後半から70代後半になっても
3~4割程度が就業を継続していることが分かります。

中高年期の就業が一時的なものではなく
長期的なライフスタイルとして定着している実態がうかがえます。

「60歳以降も働きたい」が7割超、その理由は?

19年前の第1回調査で「60歳以降も仕事をしたい」と回答した人は71.2%。
そのうち、現在も仕事をしている人は41.2%に上ります。

仕事を続けたい理由は、「健康を維持するため」が54.9%と最も高く
次いで、「現在の生活費のため」「現在の生活費を補うため」の順となっています。

収入確保だけでなく、健康の維持・心身の活性化
働く大きな動機になっている点は、企業側にとっても重要です。

仕事への満足感は
「満足+やや満足」の割合が増加

仕事をしている者の仕事への満足感をいずれの項目でも
「満足+やや満足」の割合が増加しています。

最も差が大きいのは、「就業時間・休日」で6.1ポイントとなっており
次いで「賃金・収入」が5.8ポイントとなっています。

人材不足時代における「中高年人材」という選択肢

近年、多くの企業が人材確保に課題を抱える中で
中高年人材は「即戦力」「安定した就業意欲」「豊富な経験」を兼ね備えた存在です。

一方で

  • 体力面への配慮
  • 勤務日数・時間の柔軟化
  • 役割・期待値の明確化

といった環境整備が不十分なままでは、ミスマッチや早期離職につながりかねません。

人財紹介 × 労務管理で「定着」まで支援

人材紹介に強い社労士としては
「採用して終わり」ではなく、「活躍・定着までを見据えた支援」が不可欠だと考えています。

  • 中高年人材の志向(健康・やりがい重視)を踏まえた求人設計
  • 短時間勤務や段階的就労などの制度設計
  • 高年齢者雇用に関する法的整理・助成金活用

これらを一体で支援することで、企業と人材双方にとって納得感のある雇用が実現します。

人手不足が深刻化する今こそ
「働きたい中高年」と「人材を求める企業」をつなぐ視点が、これまで以上に重要になっています。

人財・仕事探しでお困りの方へ

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