アルバイト採用の厳しさが増す現状とその対策
近年、企業にとってアルバイトの採用が一層困難になっています。
2024年1月に(株)マイナビが実施した
「アルバイト採用活動に関する企業調査(2024年)」から
アルバイト採用の現状とその対策を見ていきましょう。
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アルバイトが採用できない?
2024年1月に(株)マイナビが実施した
「アルバイト採用活動に関する企業調査(2024年)」によると
2024年のアルバイト採用目標数は平均44.0人であるのに対し
実際の採用人数は22.3人と、大幅に不足していることが明らかになりました。
この傾向は年々強まっており、2023年の採用目標数35.8人・採用実績19.7人
2022年の目標数32.2人・採用実績16.7人と比較しても
採用目標数の増加に対し、実際の採用率が低下しています。
業種別にみる採用の厳しさ
特に人材確保が難しいとされる業種は以下の通りです。
- 配送・引越し・ドライバー(陸運):61.1%
- 販売・接客(スーパー・コンビニ):56.7%
- 警備・交通誘導(セキュリティ等):56.0%
これらの業種では、求人を出しても応募者が少なく、採用に苦労している企業が多い状況です。
働きやすさも重要
このような厳しい状況において、企業はどのような対策を講じるべきでしょうか。
実際に、人材獲得のために実施した施策と効果実感率を見てみましょう。
人材獲得のために実施した施策を聞くと
「給与の増額(32.3%)」が前年同様に最も多く
次いで「シフトの緩和(23.4%)」「正社員登用制度の導入(22.2%)」と続きました。
それぞれの施策実施者のうち人材獲得の効果を実感した比率をみると
「給与の増額(76.4%)」が最も高く、次いで「シフトの緩和(68.3%)」です。
また、「勤務時の服装・身だしなみの規定緩和」「給与のデジタル払い」では
実施した人のうち65%以上が効果を実感できていると答えました。
「給与の増額」だけでなく、働きやすさや利便性を向上することも
人材獲得につながる要素となりそうです。
企業が取るべき対策
1. 労働条件の見直し
- 時給の引き上げや福利厚生の充実を図る。
- シフトの柔軟性を高めることで、働きやすさを向上。
2. 職場環境の改善
- 人間関係の良好な職場作りに努める。
- 教育研修を充実させ、未経験者でも働きやすい環境を整備。
3専門家への相談
採用の難しさが増す中、労務管理の専門家に相談することで、より効果的な採用戦略を立てることが可能です。
当事務所では、アルバイト採用に関する課題について専門的なアドバイスを提供しています。
採用活動にお困りの際は、お気軽にご相談ください。
参考ページ マイナビ「「アルバイト採用活動に関する企業調査(2024年)」を発表」
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