【若手社員が定着しない!?】2025年度 新入社員意識調査から見える「人材マネジメントの課題」

東京商工会議所が公表した「2025年度 新入社員意識調査」によると
新入社員の意識はここ10年で大きく変化しています。
いつまで働きたいか
たとえば「定年まで同じ会社で働きたい」と考える人はわずか24.4%です。
一方、「チャンスがあれば転職したい」と答えた人は25.7%と、10年前の倍以上に増加しました。
他にも、以下のような理由があげられます。
- 将来は独立・・6.2%
- 時機をみて退職・・4.9%
- 子供ができるまで・・1.2%
- 結婚するまで・・0.2%
- 特に考えていない・・37.5%
こうした傾向は、企業にとって人材の「定着」や「育成」のあり方を見直す必要があることを意味しています。
若手社員が求めるのは「社風」「雰囲気」そして「福利厚生」
調査では、就職先を選ぶ際に重視した点として
- 社風・職場の雰囲気(58.8%)
- 処遇面(52.7%)
- 福利厚生(44.9%)
が上位に挙げられました。
これらの結果から、新入社員は「給与」だけでなく
「職場環境」「人間関係」「働きやすさ」を重視していることがわかります。
今後は「制度面の整備」とあわせて、「職場文化の見直し」や「心理的安全性」の確保が求められます。
「管理職になりたくない」若手が約4割
「管理職を目指したい」が59.0%となり、「管理職を目指したくない」41.0%を上回りました。
管理職を目指したいと回答した理由は
「仕事を通じて、自分自身を成長させたい」が上位となりました。
一方、管理職を目指さない理由には
- 適性がなさそう(42.2%)
- プライベートを優先したい(19.1%)
- 責任が重くて大変そう(13.1%)
といった声が並びます。
これは、「責任を背負うことへの不安」や「マネジメントの魅力を感じられない」ことを意味しています。
企業が今後も持続的に成長していくには
若手社員が“管理職を目指したくなる環境”づくりが不可欠です。
理想の上司像から見える「育成方針」のヒント
「理想の上司」のイメージに近い有名人は
芸能界・文化人の1位は内村光良さん、スポーツ界の1位は大谷翔平さん
歴史上の人物の1位は織田信長です。
「理想の上司」は
- 丁寧な指導(45.9%)
- チームワーク重視(36.3%)
- 明確な理念を持つ人(33.5%)
という結果も注目に値します。
これは、若手が「育ててくれる存在」や「共に働く仲間」を重視していることを示しています。
経営者の皆さまへ ~社労士ができるサポート~
今回の調査結果は、「若手社員の定着・育成」が企業経営のカギになることを示しています。
しかし、「何から始めればいいか分からない」という声もよく聞きます。
社会保険労務士(社労士)は、次のような場面でお力になれます。
- 若手が定着しやすい就業規則の見直し
- 福利厚生制度の導入・見直しのアドバイス
- ハラスメント防止や管理職研修の企画支援
- キャリアパス設計や評価制度の構築サポート
制度と職場文化の両面から整えることで、若手社員の定着と成長を促すことが可能です。
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