バス・タクシー運転者の日本語要件が緩和へ?

タクシーを運転する男性

日本バス協会の試算によると、今後、毎年継続的に約3千人のバス運転者が減少する見込みです。
現状、運転者数の不足によるバスの減便・廃止が日々進行していますが
高齢者や学生の移動には欠かせない存在です。

そこで、2025年6月11日、出入国在留管理庁が開催した有識者会議において
バス・タクシー業界での外国人材の受け入れ拡大に向け、日本語能力要件の緩和案が提示されました。

■ポイント①:N4レベルでも就労可能に?

これまで求められていた日本語能力試験(JLPT)の
N3レベル(ある程度の会話力)から
「日本語サポーター」の同乗を前提
N4レベル(基本的な会話が可能)への引き下げを検討しています。

背景には、バス・タクシー運転者の慢性的な人手不足があり

特に地方では路線バスの減便・廃止が深刻な問題となっています。

この仕組みによって、運転技術はあるが日本語力に課題のある外国人でも
段階的に日本での就労が可能になります。

■ポイント②:新たに「物流倉庫」「リネンサプライ」「廃棄物処理業」も対象へ?

同会議では、特定技能制度等の対象分野として
以下の新分野の追加も検討されていることが明らかになりました。

  • 物流倉庫業
  • リネンサプライ業(クリーニングやホテル向けリネンなど)
  • 廃棄物処理業

これらの分野は現在、人手不足が深刻化しており、特定技能制度等の活用が期待されています。

■企業が注目すべきポイント

  • 運転者不足の深刻な現場には朗報:即戦力となる外国人材の受け入れ拡大で、減便リスクを回避できる可能性。
  • サポート体制の構築がカギ:日本語サポーターの確保や育成が求められ、行政や業界団体との連携も重要に。
  • 新分野の追加でチャンス拡大:物流・清掃・リネン業界など、従来の制度対象外だった企業も特定技能の活用が可能に。

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